かりそめのレディ

ジョアンナ・テイラー 著 かりそめのレディ

 

 原題は、Masquerde です。仮面舞踏会です。

 

 訳者あとがきより

  『時代は 1780年代で、リジェンシー時代より少し前です。

 プリティウーマン』という映画で、リチャード・ギアが演じる実業家が、ジュリア・ロバーツ演じるコールガールと一週間の契約を結ぶという映画のヒストリー版です。

 「リジーことエリザベル・ウォード」はピカデリーの通りに立つ娼婦。メイドの仕事を求めて田舎からロンドンに出てきましたが、だまされて娼館へ売られます。元来が陽気な前向きな彼女はくじけず、自由を求めて仲間の娼婦とともに娼館を逃げ出し、ピカデリーへ流れてきました。まともに食べることもままならない毎日ですが、それでもいつの日にか、自分の力で生きていきたいと考えているのです。ある日、彼女は暴れる馬に手こずる貴族と出会います。農場育ちの彼女は馬をなだめ、案内を申し出ました。

 その貴族は「エドワード・ヘイズ」は、ロンドンでも裕福なことで知られるヘイズ家の当主でした。彼は放蕩で家を傾かせかけた父親に代わり、責務を一身に背負って懸命に努力を続けてきました。商用でロンドンに出てきた彼は偶然リジーと出会い、まわりのレディたちとは異なる彼女の屈託のなさに興味を引かれます。そして一週間をレディとしてともに過ごす契約を持ちかけるのです。

ーーーーーーーーー』

 

 

  

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