あさのあつこ 著 天を灼く
大変面白いと思います。
「伊吹藤士郎」の父は、天羽藩の大組組頭で、五百石取の上士であった。その父が、捕らわれて、能戸の沢に監禁されて、取り調べが行われた。
市中の商人と結託し、私服を肥やし、藩の財政を損耗せし罪により、父は切腹、伊吹家は家禄を二十分の一に減じ、屋敷を没収、家人は砂川村への領内所払いを命じられる。
その日の夜、伊吹家に「柘植左京」という男が現れ、明日の朝までに能戸の沢で父と対面できるよう計らうと言う。その折には、佩刀一振りを持参するように言われる。
父は潔白であると言い、持参した父の刀を、藤士郎に授けた。そして藤士郎は、いまから介錯せよと言われる。 -------。
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