禁裏付雅帳 (一)政争 (二)戸惑

  上田秀人 著 禁裏付雅帳 (一)政争 (二)戸惑

 

 新シリーズ ”禁裏付雅帳” を二巻連続で読みました。上田秀人の書下ろし文庫本は二冊溜めて読むのが良いようです。

 例によって繰り返しが多いです。上田秀人の読者ならそれこそ、『何度も繰り返し同じことを書いているな』と思われる筈です。でもそこそこ面白いです。

 裏表紙より

 『「老中首座松平定信」は将軍「家斉」の意を汲み、実父「治済」の大御所称号勅許を朝廷に願う。しかし難航する交渉を受けて強硬策に転換。若年の使番「東城鷹矢」を公儀御領巡検使として京に向ける。公家の不正を探り、朝廷に圧力をかける狙いだ。朝幕関係はにわかに緊迫。定信を憎む京都所司代「戸田忠寛」から刺客が放たれた。鷹矢は任務を成し遂げられるか。

 

 公家を監察する禁裏付として急遽、京に赴任した鷹矢。将軍「家斉」の父「治済」の大御所号勅許を得るために朝廷の弱みを探れーーーーー。それが老中「定信」から課せられた密命だった。

 一方で今上帝は父「典仁親王」の太上天皇号を求める内意を幕府に示していた。定信の狙いを見破った「二条治孝」は鷹矢を取り込み、今上帝の意のまま幕府を操ろうと企む。朝幕の狭間で立ち竦む鷹矢。巧妙な罠が忍び寄る。---------』

 

 

 

 

 

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