曙光の街

今野 敏 著 曙光の街(倉島警部補シリーズ -1-)

 

 倉島警部補シリーズの第一巻です。大変面白く読みました。

 「倉島達夫警部補」は三十三歳、警視庁公安部外事一課に所属している。「上田係長」に呼ばれた。『「滝栄一課長」に呼ばれたので一緒に来てくれ』

 滝栄一課長は『暗殺が計画されていると情報が入った』『暗殺の標的は指定団体(ヤクザ)の代表で、暗殺者はロシアから来る』『暗殺者は「ヴィクトル・タケオビッチ・オキタ」で元KGBの特殊部隊にいたことがある』

 こうして倉島警部補と上田係長は捜査に乗り出す。

 倉島は簡単に考えていた。しかし倉島はヴィクトルを尾行し易々と撒かれてしまった。倉島は背筋が寒くなった。何か超現実多岐なものを目撃したような気分だ。幽霊にでもあったようだ。見ている前で消え去った。なんというやつだ。あとには引けない。そんな追い詰められた気分だった。

 倉島は上田係長に『私は今回の仕事を舐めていました。ヴィクトルを舐めていたのです』------

 

 

 

 

✰✰✰✰✰

==================================================================

==================================================================