恋の罠は夜にまぎれて

エリザベス・ソーントン 著 恋の罠は夜にまぎれて

 

 原題は、”The Pleasure Trap" です。Trap シリーズの第三作、最終作です。リージェンシー物ですが、パラノーマル(超常現象)ものです。殺人事件も起こるのでサスペンス調ですね。

 「イヴ・ディアリング」は、ペンネーム「ミセス・バリモア」で、ロマンスや謎解き仕立てのゴシック小説を書いて生計を立てていた。母方のおばである「ミリセント・クレイヴァリー」と同居していた。

 イヴの父親は造園家でイングランドじゅうを飛びまわっていた。イヴとお母親は都合がつけば、父親の滞在先で合流してた。ところがイヴが十三歳のとき、母親は滞在先に断崖から落ちて死ぬ。イヴが異変を感じて駆けつけたとき母親は『何もいわないで。崖の上で足を踏みはずしたの』と言い残した。一年後父親は再婚した。続母との折り合いが悪く、イヴは家を出ていた。

 出版社の「リー・フレミング」が年一回開催している女流作家の交流座談会と、交流会のあとに作家仲間の「レディ・サリー・セイヤーズ」のロンドンの屋敷に滞在するために、愛犬をつれて、おばとロンドンに来た。

 「アッシュ・デニスン」子爵は、祖母「レディ・オーガスタ・ヴァルミード」と従妹「レディ・アマンダ・タラント」をエスコートして交流会に参加した。

 

 私には面白かったです。一頁あたり738文字で、478頁です。読み応えもあります。

 

 

 

 

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