国も企業も個人も今はドルを買え!

藤巻健史 著 国も企業も個人も今はドルを買え!

 

 日本は今やギリシャよりひどい危機的な状況である。例えると、年収 600万の家が毎年 1000万円も使い、借金は 10,000万円(一億円)あるのが、日本の状況である。

 この財政破綻を免れるための方法は二つしかない。

一つは、大増税をして、かつ歳出も大幅に下げること。歳出の四割を占め、税収入の七割近くを占める、医療や年金などの社会保障費の削減です。そして消費税率 30% 後半が必要です。

 もう一つは「インフレ」を起こすことです。インフレが起こり、通貨の価値が下がれば、借金は目減りします。100万円の借金が実質的に 50万円になる訳です。個人の貯金も価値が半分になります。一時的には、 10万円となるかもしれません。

 遠からず、このようなハイパーインフレが予想されます。ハイパーインフレが起こると、沈静策は預金封鎖&新券発行です。

 ハイパーインフレは不可避。今からダメージを最小化する準備をしなければならない。

 しかし、ハイパーインフレが起きてしまったとしても、それで「日本が終わり」ということではありません。ハイパーインフレのあと日本経済は必ず大復活を遂げます。

 このようなハードランディングはいつやってくるのか。来年(2016年10月16日発行)でも不思議ではない。間違っても「東京オリンピックの2020年まで大丈夫」などと高をくっている場合ではない。

 ハイパーインフレ後に生き残る「お金の守り方」は何か? すなわち本書の表題である、ドルを買いなさいという事です。「保険をかける」というコンセプトで資産運用を考える時期です。米ドル、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドルといったところですが、なんといっても米ドルです。

 「ドル建てMMF」がお勧めです。一年未満の短期の債権で運用されています。長期の米国債より、短期のMMFが良いです。

 あまり時期が遅くなると、政府は資金海外移転禁じる処置をとると予想されます。

 

 

 

 

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