隠遁侯爵、愛になく

キャンディス・キャンプ 著 隠遁侯爵、愛になく

 

 原題は、”The Hidden Heart" です。

 ザ・アインコート三部作の第二弾です。前作同様に、私には大変面白かったです。

 前作の主人公「ミランダ・アップショー」と結婚したレインヴァンスカー伯爵「デヴィン・アインコート」の義理の弟であるクレイボーン公爵「リチャード」と良家の出ながら家庭教師をしている娘の話です。デヴィンのもう一人の妹「レイチェル」、更にデヴィンの愛人であった「レオーナ」も登場する。

 訳者あとがきより

 『クレイボーン公爵「リチャード」は、四年前に妻と娘を失った痛手から立ち直れず、自分の命を絶とうと決めて、ロンドンの公爵邸からヨークシャーにあるクレイボーン城へ戻る。ところが、彼が後見人だという少女を連れて、美貌の家庭教師が訪れ、静かに死のうとしている彼の計画はたちまちひっくり返されてしまう。

 「ジェシカ・メイトランドは、軍人だった父親が反逆罪の疑いをかけられて軍を放逐され、スキャンダルにまみれて死んだあと、社交界カからしめだされました。六年前、父の上官である「ストレザーン将軍」の厚意で家庭教師として雇われます。将軍の急死により、ジェシカは「ガブリエル」を連れてクレイボーン城を訪れる。』

 

 

 

 

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