月明かりのくちづけ

トレイシー・アン・ウォレン 著 月明かりのくちづけ

 

 舞台は、1814年となっていますからリージェンシー物です。作者はアメリカ人で、2007年発行です。私には大変面白かったです。

 原題は、”The Accidental Mistress" です。訳者あとがきによれば、本作は、Mistress三部作の第二作目です。第一作目は、”My Fair Mistress" で、第三作目は、”His Favorite Mistress" です。リージェンシー物は 三部作が多いですね。

 

 「リリー・ベインブリッジ」は、冷酷な継父から意に染まない結婚をせまられて、嵐の海に身を投げた。リリーは赤ん坊だった頃から泳いでいた、泳ぎの達人だったので、自殺の偽装したのだ。男装してロンドンへ逃がれる途中に、「イーサン・アンダート ヴェッセイ侯爵」に柄の悪い男から助けられる。イーサンの馬車でロンドンに送られる途中で、ふたりは互いに心惹かれあい、衝動的に抱き合うのである。リリーは正体を明かさずに、イーサンと別れる。

 実父が残してくれた財産を手に入れたリリーは、ロンドンで屋敷を購入する。旧友ダヴィーナ・コーツに紹介され、ダヴィーナの晩餐会に行く。そこで、リリーはダヴィーナからヴェッセイ侯爵を紹介される。-----

 

 

 

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