金魚姫

荻原 浩 著 金魚姫

 

 不思議な小説です。初め退屈、中盤やや退屈、終りはとっても面白い。

書籍の帯からです。

 『勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす「潤」は、日曜日、明日から地獄の日々を思い、憂鬱なまま、近所の夏祭りに立ち寄った。目に留まった金魚の琉金を持ち帰り、入手した「金魚傳」で飼育を学んでいると、ふいに濡れた髪から水を滴らせた妖しい美女が目の前に現れた。幽霊、それとも金魚の化身!?

 漆黒の髪、黒目がちの目。えびせんを欲しがり、テレビで覚えた日本語を喋るヘンな奴。素性を忘れた女をリュウと名付けると、なぜか死んだ人の姿が見えるようになり、そして潤のもとに次々と大口の契約が舞い込み始めるーーー。だがリュウの記憶の底には、遠い時代の、深く鋭い悲しみが横たわっていた。』

 

書籍の帯はうまいこと書いていますね。

 

 普通の日本人は、何世代も前の恨みを晴らすという考えはないと思う。中国人にはそれがあるのでしょうか。朝鮮人の方にはそれがあるようですが。

 

 

 

 

✰✰✰

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