予約の消えた三つ星レストラン

アレクサンダー・キャンピオン 著 予約の消えた三つ星レストラン

 

 副題が『パリのグルメ捜査官 Ⅰ 』となっています。登場人物が、三つ星レストランで食事をする場面が頻繁に登場します。簡単なレシピも紹介されます。また、これらのレストランに行く人物が、あるいは上流階級の人が、どういう服や靴を履いているかも紹介されています。

 私は面白く読みました。

 「カプシーヌ・ル・テリエ」はパリ警視庁の警部、二十八歳、夫「アレクサンドル」は著名なレストラン評論家で、かなり年が離れている。カプシーヌの父親は投資銀行家で、働かなくても優雅な生活ができる。

 パリの人気三つ星レストランの冷蔵室で、自動車会社ルノーの社長が死体で発見される。重要人物が被害者の為、所轄署の扱いとならず司法警察が捜査に乗り出す。カプシーヌが指揮をとる。カプシーヌはこれまで経済犯罪の捜査しかしていない。

 三人の部下を引き連れてレストランに行く。オーナーシェフ、ソーシエ、ソムリエ、給仕長が顔をそろえ、鑑識班も到着する。いよいよ捜査開始。しかしカプシーヌは死体を見るのが初めて、三人の部下とも初対面、右も左もわからない。しかもこの捜査結果がカプシーヌの将来がかかっているで後にひけない。カプシーヌは足を踏み出す。

 

 

 

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