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パナソニック人事抗争史

岩瀬達哉 著 パナソニック人事抗争史

 

 パナソニックが経営不振に陥っている原因は、人事抗争であるいう。

 3代目社長山下俊彦によってはじめられた経営改革を、四代目社長の谷井昭雄がさらに推し進めようとするなか、会長の松下正治との間で激しく対立したことである。この結果、谷井は辞めさせられ、次世代を託せる人材(四人いた副社長)を失くした。更に松下正治の意をうけた後任の五代目社長森下洋一は、正治の意向を忖度した経営をおこなった。会長の好き嫌いによるトップ人事が発令された。森下の社長在任期間は7年に及んだが、その間の ”迷走と失速の経営” は、次期社長にものしかかつて行く。

 パナソニックの今日の滑落を招いた人事抗争は、創業者松下幸之助の ”遺言” に起因する。

 幸之助は、山下に、ポケットマネーで50億円用意するから、これを正治さんに渡し、引退させたうえ、以降経営にいっさい口出ししないように約束させてくれと言った。しかし山下はそれを言わずに、後任の谷井に託す。谷井は正治に引退勧告をする。

 幸之助は何故、直接正治に言わなかったのか? 幸之助はこう言い訳をした。

「あれは、わしの娘婿やで。うちは女が強いんや。女房のむめのも、娘の幸子もなかなか賛成してくれへんのや」

 

 これ直近ではプラズマテレビへの過度の投資、更に後れを取り戻すべく始めた液晶への膨大な投資が要因としている。

 これも人材が育っていれば、防げたでのではないかとしている。

 

 

 

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