いとど遙けし

蜂谷 涼 著 いとど遙けし

 

 面白いですが、第四章は面白さが減じるようです。

 「莉緒」は、播磨藩龍野藩第八代藩主「脇坂安董」から声をかけられ顔をあげた。

 その後、母「香枝」から『我が家は代々おなごのみを育ててまいった。「和馬」を例に引くまでもなく、生まれた男子はすべて他家へ養子とするのが家法となっておる。岩橋家のおなごたちは、主君の密旨を受け、秘かにお役目を全うする。ときには、いったん他藩の家臣や旗本、手広く商いをする町人などに嫁いだりしてでも、相手方の内情をさぐるのじゃ』『明後日の夜、殿からお前に御下命があろう。謹んでお受けせよ』と言われる。

 

 本書は、龍野藩の代々伝わる、女隠密の祖母、母、子の物語である。

 

 

 

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