日本人が知らない「アジア核戦争」の危機

日高義樹 著 日本人が知らない「アジア核戦争」の危機

         中国、北朝鮮、ロシア、アメリカはこう動く

 

 南シナ海南沙諸島付近で中国は人工島を建設している。本書はこの背景を述べている。

 中国海軍は二十一世紀に入って多数の艦艇を建造し、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、フィリピンなどが南シナ海に領有する島々の石油をはじめ地下資源を奪うために侵略行動を開始した。中国は南シナ海だけではなく東シナ海でも石油資源を求めて侵略行動を始めた。日本の尖閣列島に対する各種の不法行為はその一例である。

 こうした中国に対抗して日本は、安部首相のもと、集団自衛権の限定行使やアメリカとの新しい防衛ガイダンスの作成などに乗り出したが、東南アジアの国々もこれまでにない軍事力の増強を開始した。

 『安保条約改定に反対している人達はこのような状況が判っているのでしょうか、またどのように対応しようと思っているのでしょうか』

 アメリカを中心として、日本、それに東南アジアの国々が反撃の態勢をとるようになった結果、中国の潜水艦は中国沿岸に戻り、小型艦艇も中国の基地近くから動けなくなる。

 中国は、潜水艦隊や空母などの海軍力による西太平洋侵略に失敗したため、これからアジアの宇宙区間を戦いの場にしようとしている。

『ミサイルや核兵器を使った中国とアメリカの対決は、向こう四、五十年は続く』

 

 中国は核兵器を阻止力として考えるのではなく、攻撃力として使用するつもりである。

 中国のサイバー攻撃は、アメリカ国防総省、アメリカ軍のコンピューター、アメリカ軍が各戦艦、航空機との連絡にしようしている衛星等を標的としている。

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結論は、『日本人のコンセンサンスをつくりあげ、そのもとで合法的な軍事力と、それを行使する体制をつくり、そのうえで効果のある戦略をたて、軍事措置をとらなければならない』

 

 

 

 

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