プラムローズは落とせない

スーザン・アンダーセン 著 プラムローズは落とせない ”Hot & Bothered"

 

 スーザン・アンダーセンの海兵隊三部作の三作目です。訳者あとがきで知りましたが、第四作目があるそうです。海兵隊四部作になりますね。

 海兵隊時代の仲間、一作目の「クープ=アイス」は「ヴェロニカ=ロニー」と結婚、二作目の「ザック=ミッドナイト」は「リリー」と結婚する。

 本書、三作目の主人公は「ジョン・ミリョーニ=ロケット」は、「ヴィクトリア・ハミルトン=トーリ」と結婚するのが筋立てである。

 本書も面白いですが、三作通じて、ややポルノ小説ぽい ですね。

 デンバーで私立探偵業をしている「ジョン・ミリョーニ=ロケット」は、コロラド・スプリングの大富豪が殺されて、その娘「ヴィクトリア・ハミルトン=トーリ」から、父が殺された日に姿を消した異母弟の「ジェイリッド」を探して欲しいとの依頼を受ける。

 トーリは父親から、娘の「エズメ」を遠ざける為にロンドンで生活していた。しかし弟ジェイリッドの為に故郷のコロラド・スプリングに戻っていた。

 ジョンはヴィクトリアを訪問した。ジョンはすぐに思い出した。『トーリ、こいつはたまげたな』 。ヴィクトリアも気付いた。『ロケット』 。ヴィクトリアはニックネームしか知らない。

 男は自分の生き方を変えた女を忘れたりしない。新しいクライアントはかって忘れがたい一週間を過ごしたあの潮の香りのする娘に間違いないと。身元を明かさず、一週間限定で付き合っていた。

 ヴィクトリアも、自分に対する肯定感。安心感。性的な解放感。そして父親にないぶっきらぼうな優しさにのぼせ上がっていた。

 ジョンはヴィクトリアの娘「エズメ」と会った。年齢を聞いた。『五歳』 と少女が答えた。エズメがドアの向こうに消えた時、ジョンはヴィクトリアに問い詰めた。

 ジョンは海兵隊時代の同僚「クーパー」と「ザック」に『葉巻を配ってくれ。僕は父親になったぞ』

 

 

 

 

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