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滔々と紅

士坂 圭 著 滔々と紅

 

 奥州田村郡月村には、飢餓の嵐が吹いていた。屍骸が折り重なってた。九歳の「駒乃」は、八両二分で女衒に売られ、吉原へ連れて来られる。『扇屋』という遊郭に来た。

 駒乃は、「しのほ」という禿になる。十三になった しのほ は『引込』になり、「駒乃」に戻る。駒乃は、据え膳になり、稽古、稽古に明け暮れる。

  『引込新造』になり、駒乃は、「明春」になる。十六歳で水揚げされる。

部屋持ちになって一年足らずで、附回となる。れっきとした花魁である。そして二代目「艶粧」、艶粧花魁となる。

 艶粧花魁は、「なつめ」禿を抱える。「藤七郎」という客から『メダイ』とうい首飾りを貰う。藤七郎は艶粧とは決して同衾しなかった。「飯島林太郎」という客から、メダイは御禁制で、中央のビードロに十の文字があると指摘される。なつめはキリシタンになり、天国へ行くのが悲願となる。なつめは簪として箸でつくった十時を差すようになる。

 「小栗正親」と言う直参旗本の嫡男が、艶粧につれなくされたのを怒り、扇屋で、数人を切り殺す。なつめ も艶粧に急を知らせようとして、殺される。

 艶粧は、飯島林太郎に助けられて、足抜けをする。艶粧は駒乃に戻る。飯島林太郎は蘭学を学ぶため長崎に行く。駒乃は同行し、長崎で洗礼をうける。なつめ の分も、洗礼を受け、なつめ は天国へゆく。

 

 

 

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