今野 敏 著 ST警視庁科学捜査特捜班ー黒いモスクワー
「芦辺正次郎」は、二十九歳、美作竹上流の奥伝免許を持っている。「黒崎勇治」は警視庁、化学捜査研究所に勤める技官で、美作竹上流の中伝免許を持っている。この二人が、ロシアで行われるセミナーの講師として、美作竹上流を代表して行く事になる。
警視庁、化学捜査研究所、通称ST室の「百合根友久警部」は、「赤城左門」とロシアの連邦保安局、いわゆるKGBの後継機関へ研修に行くことになる。
モスクワの空港では、百合根と赤城の迎えに、「アレク(セルゲイ・ヤビノビッチ)」連邦保安局 大佐 と部下の「チェルネンコ」が出迎えた。
アレクは、捜査中の古いロシア正教で起きた爆発により、教会の持ち主が死んだ事件を、百合根、赤城の協力を得て、捜査をすることにする。モスクワ到着直後から、捜査を開始する。
芦辺と黒崎が搭乗したアエロフロート機には、曹洞宗の僧籍を持ち、ST室で黒崎と同僚である「山吹才蔵」、そしてフリーのジャーナリストである「森田康治」がいた。
翌日、森田康治は、その古い教会で殺されていた。
日本人が死亡したことにより警視庁捜査一課の「菊川吾郎警部補」は、ST室の「青山翔」、「結城翠」を連れてモスクワへ行くことになる。
こうして、ST室のメンバーは、モスクワで捜査する。
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