土漠の花

月村了衛 著 土漠の花

 

 自衛隊が舞台の小説です。

 ソマリアでの海賊対処行動に従事するシブチの自衛隊活動拠点に、墜落したCMF(有志連合海上部隊)連絡ヘリの遭難救助要請が入る。墜落現場は活動拠点から約七十キロの距離で、シブチ、ソマリア、エチオピアの三カ国が間近に接する国境地帯である。乗員の生存の可能性を考慮して、時刻は午後三時近い時刻であったが、ただちに出発準備を整えた。隊長「吉田3尉」以下十二名の隊員は軽装甲機動車二台、高機動車一台に分乗して、墜落現場を目指した。墜落したシーホークは発見は難しくなかった。しかし機体は、狭い岩の合間に嵌って宙吊りの状態で止まり、生存者は無く、遺体の回収は困難なものとなりそうであった。野営することになり、三台の車両での仮眠であった。

 暗闇の奥から接近する複数の足音に、立哨の「原田琢郎1士」が英語で『誰か』と誰何する声が聞こえた。『私はピョマール・カダン氏族のスルタンの娘アスキラ・エルミ、私たちは追われています。助けてください』。隊長は避難民として保護することにする。

 こうして、隊員とアスキラ・エミリに過酷な出来事が起こる。

 

 すごい人気書です。図書館で待っている人、500人近いです。

 

 

 

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