ムジカ・レアール ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバーによる室内楽

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 良い音楽会でした。弦楽四重奏団に一つの楽器が変わったり、加わったりした変化を楽しむ音楽会だったと思います。本当に全く変わります。それにしても加わった楽器、フルートにしても、クラリネットにしても、コントラバスにしてもとっても大きな音ですね。

 最初の曲、初めて聴いたと思います。この曲は、フルート奏者には面白いかもしれませんが、次のMozartのQuintett に比較すると全く音楽性に乏しいです。

 Mozart はとっても良かったですね。クラリネット奏者もうまかったです。はじめの二曲はFirst Vn はシルヴィア・ファンが弾いていました。音量は小さかったですが、好感を持ちました。

 Dvorak は、作曲家として初期の作品で、中期、後期の様な円熟が見られない様に思いました。Mozart の後では特に感じました。Dvorak はString Quintett を三曲作曲していますが、この編成だけがコントラバスを加えています。編成的には、String Quintett は、コントラバス追加や、チェロ追加よりも、ビオラ二本が最もバランスが取れていると思います。この曲では、First Vn は内藤淳子が弾いていました。内藤の方が音はズート大きく、強く弾いていました。曲の性格に合っていたと思います。ビオラ奏者は波木井賢は、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席ソロ・ビオラ奏者です。Dvorak でビオラのソロの箇所では、只者ではない腕前を披露していました。

 

 この楽団、舞台上で、曲の開始時、楽章の切れ目でも、全くチューニングをしませんでした。

 

 平日(5月1日は平日では無いかも)の昼下がり、いい音楽を聴くのは気持ちいいです。全曲が終わって、カーテンコールの時、舞台後ろの反射板が上がり、新緑の御堂筋や大阪駅前のビル群が見えるのも良いですね。

 

 

 

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