宰領(隠蔽捜査-5-)

今野 敏 著 宰領(隠蔽捜査-5-)

 

 隠蔽シリーズの第五です。六巻目になります。これも面白く一気に読めました。

初出は、小説新潮2012年3月~2013年2月で、単行本は、2013年6月です。

 大森警察署署長「竜崎伸也」警視長は、「伊丹」刑事部長からの電話で、衆議院議員「牛丸真造」が行方不明であると聞く。竜崎や伊丹の三期下で警察庁を辞めて牛丸の議員秘書をしている「田切勇作」からの電話で、議員が行方不明になっているが、大騒ぎせずに探して欲しいと伊丹が要望を受けていた。

 羽田到着は八時半のJALで福岡から戻っている。それから間もなくして、大森署管内で、議員の乗った車が発見され、運転手が殺されているのが見つかった。さらに首都高湾岸線の路肩に、議員の乗った車が追突した車(レンタカー)が放置されていた。指揮本部が大森署内に設置された。伊丹刑事部長が本部長、竜崎署長が副本部長である。

 犯人を名乗る男から電話が入る。逆探知し、神奈川県内であることが判り、さらに横須賀市内と判る。

 神奈川県警との合同指揮本部が作られる。横須賀署に前線本部が作られることになり、竜崎がそこの副本部長となる。本部長は、神奈川県警の刑事部長で、キャリアで二期下の警視長である。

     *

 ここからは、例によって竜崎が活躍する。今回は二浪している竜崎の息子「邦彦」の東大入試が重なる。

 

 

 

✰✰✰✰

===================================================================

===================================================================