物語のおわり

湊さかえ 著 物語のおわり

 

 不思議な構成となっています。

 『山間の田舎町にあるパン屋の娘、絵美はおつりの額を間違えたことがきっかけで出会ったハムさんという青年と付き合うようになるが、ハムさんが北海道の大学に進学したため、遠距離恋愛となってしまう。絵美は小説を書くようになる。ハムさんが帰ってきて教職に就き、絵美と婚約する。そんな折、人気作家の下で修業できるチャンスが訪れる。しかし、ハムさんも両親も反対する。あきらめきれない思いが湧き上がり、家出するが、駅にはハムさんの姿があった。』これが第一話の要約です。この物語が続くのではなくこれで終わりです。そして、この文章が毎話でてきます。いろんな人がこの中途半端な物語を読みます。

 登場人物は次から次へと変わります。しかしテーマは北海道です。

そして、最後の章とその一つ前の章では、第一章と同じ登場人物が出てきますが、五十年が経過しています。

 

 

 

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