彼女はたぶん魔法を使う

樋口有介 著 彼女はたぶん魔法を使う

 

 面白いですね。第一刷発行が、1991年4月10日です。相当昔に書かれています。内容的には全く古臭さはありません。ただ、携帯電話が出てこない事、登場人物がやたらと煙草を吸う事だけが時代を感じさせます。

 「柚木草平」三十八歳、が主人公。名前「草平」はあまり登場せず、27頁、89頁にやっと出てきますが、これ二回だけの筈。柚木は小学四年生の娘がいるが、離婚している。元刑事である。愛人がいる。相手はキャリアの婦人警官「吉島冴子」で、五歳若いが当然上司であった。彼女は結婚している。

 冴子の紹介で(ヤミの私立探偵の)仕事を貰う。「島村香絵」から依頼をうける。香絵の妹「由美」がひき逃げに遭い死んでしまうが、警察は事故で片付けてしまう。普通ひき逃げはすぐに捕まるが、なかなか車が特定できないでいる。冴子は殺人事件であると思うので、調査をして欲しい。という事である。

 柚木は、由美の元婚約者「上村英樹」、男友達「乃川照夫」、親友の「夏原祐子」、友人の「木戸千枝」、香絵の高校時代の塾の教師「両角」、塾の事務長「丸山菊枝」、等に話を聞き捜査をしていた。

 そうこうしているうちに、乃川が殺される。

 

 

 

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