名もなき花-紅雲町珈琲屋こよみ-

吉永南央 著 名もなき花-紅雲町珈琲屋こよみ-

 

 『紅雲町ものがたり 』の第三巻目です。第二作目と全く同じ印象です。『前作と同じ様に良い小説です。各章ごとに独立した話から、全体として話が関連してゆく様に変わってきます。』

 お節介焼おばさん「杉浦草」は、紅雲町、小倉屋の店主である。左半身の不自由な親友「由紀乃」の頼みで、由紀乃の亡き夫のいとこに当たる「勅使川原先生」の様子を見てきてほしいと頼まれる。

 勅使河原の娘で、美容院を経営している「ミナホ」、勅使川原の教え子で、研究上の師弟関係にあり、新聞記者である「萩尾」、県立博物館の学芸員であり、勅使河原の研究会に所属している「藤田」が、『ゲネエイ円空仏』といわれる仏像を巡って大きな謎を

杉浦草 が解き明かし、関係者の人間関係を修復する。

 

 

 

✰✰✰✰

===================================================================

===================================================================