吉永 南央 著 その日まで ー紅雲町珈琲屋こよみー
副題から判る様に、『紅雲町ものがたり 』の続編です。前作と同じ様に良い小説です。各章ごとに独立した話から、全体として話が関連してゆく様に変わってきます。
ひと目でかまわれていない子と判る男の子「タケル」が、小蔵屋「草」の店に遊びに来るようになる。その子の叔父「田沼」も小蔵屋に来るようになり、小蔵屋の従業員である「久美」が好意をよせる。
小蔵屋の近くに『つづら 』という和雑貨屋ができる。小蔵屋の客を取ろうと露骨な策をとりだす。その『つづら 』の前の店は、和菓子屋であった。その和菓子屋は、店を売る際に、詐欺まがいの方法でだまされていた。同じような手法で騙さらた店が何軒もでている。
ミステリーの様な展開ですが、ほのぼのとした、お節介な主人公「草」がいい味です。
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