灰夜(新宿鮫Ⅶ)

大沢在昌 著 灰夜(新宿鮫Ⅶ)

 

 新宿鮫の第六巻目です。

 「鮫島警部」は、同期である「宮本警視」の七回忌にその地を訪れた。宮本からは、自死の直前に遺書を受け取っている。それは警察上層部が隠したがる内容であった。この法事にも県警の公安職員が監視に来ていた。

 法事には宮本の幼馴染二人がいた。「古山」と「木藤」である。古山から誘われて、瀟洒なお店に行った。古山の妹「栞」がオーナーである。宮本は栞と付き合っていた。しかし栞は北朝鮮出身者であった。警察キャリアが北朝鮮出身者と結婚することは、警察人生を捨てる事であった。店を出て、ホテルへチックインしようとしたとき、九州厚生局麻薬取締官「寺澤」が接触してきた。古山の事を尋ねた。

 その後、再び古山と会い、地下にあるシンプルなバーを訪ねた。「平良マリー」がママである。古山の愛人の様である。更にクラブへ行った。そこで県警の「上原警部補」と出会う。上原は悪辣警官であった。

 ホテルに帰り、寝ている深夜、寺澤の使いと言うのでドアを開けた。鮫島は拉致される。

 

 今回も快調です。話の内容がどれも重複していない。各巻が面白く仕上がっています。

 

 

 

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