紅雲町ものがたり

吉永南央 著 紅雲町ものがたり

 

 しみじみとした良い小説です。単行本で読みました。文庫本では題名が違うようです。

 紅雲(こううん)町で、古民家風の造りの小倉屋は、和食器とコーヒー豆を商っていて、コーヒーの試飲、つまり、無料でコーヒーを飲めるサービスが評判の店である。「杉浦草(そう)」はこの店の主人である。草は、数え七十六歳、二十九歳で離婚して実家に戻り、家業の雑貨屋を手伝っていたが、母、父と亡くし、六十五歳に商売替えと、建て替えをした。店員の「森野久美」がいる。

 窮屈な田舎町であった紅雲町も近隣の田畑が住居やアパート、マンションに代わり、半分が他から移ってきた住人となった。

 聞くとはなしに聞いていた客の噂話が気になって、探偵の様な事をしだす。

章を替える毎に、話の内容は関連性を持たせて変わる。話題も多岐にわたる。

 

 

 

 

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