原題は、Anne of Windy Willows です。Windy Willows とは、「アン」がサマーサイド高等学校の校長として赴任したサマーサイドでの三年間の下宿先の名前です。
本書は、アン・シリーズの第五巻目にあたります。本書の大部分は、アンから、婚約者の「ギルバート・プライス」への手紙が大部分を占めています。不思議なことに、ギルバートからアンへの手紙は一枚もありません。サマーサイド高等学校としての三年間の出来事の記録です。
赴任した当座は、彼女に敵対していた人達、不幸に虐げられてる人達に対して、彼女の快活で、晴れやかな心持と、奥ゆかしい心遣いをもって接し、期間の中頃には、すべての人が彼女に手懐けるられてしまうのである。そしてサマーサイドを去るころには彼女との別れを悲しむのである。
手紙の内容に差があります。面白くない話もありましたが、圧倒的に面白い話があります。アンが、サマーサイドを去る時。そして、アンに敵対していた副校長の「キャサリン」をGreen Gables に招き、彼女を懐柔した時。次にWindy Willows の近くの、孫の事を愛してない老婦人と侍女に育てられている小さな「エリザベス」、エリザベスはアンと同じ種類の精神 ”夢を見て、空想をする” を持った少女です。エリザベスとアンの交流。更に、下宿先の女中「レベッカ・デュー」との交流の話等です。
✰✰✰✰✰
===================================================================
===================================================================