西村 朗 の音楽講座

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 いわゆるワンコイン・コンサートです。音楽会と言うよりは、音楽講座です。西村 朗さんの軽妙なお話と音楽が楽しめます。

 PaganiniのCapricesと言えば、神尾真由子になります。彼女はアンコールでも良く弾いています。協奏曲のアンコールでも聞いたことあります。オーケストラのヴァイオリン奏者達が唖然とした顔で聞いていたのが印象的でした。芸文の200席ほどの小ホールで、全曲も聴いています。先ほど彼女のCDで聞きなおしましたが、大分差がありますね。彼女のは、難曲ではなく音楽的な曲になっています。

 ヴァイオリン奏者の高木和弘は、Paganiniと西村朗の曲では、弓を変えていました。Paganiniの方が短かったです。バロックの弓の様でした。

 以前から気になっていたのですが、オーケストラや室内楽ビオラは客席に正面を向いていませんね。音の通りが悪くなりますね。ビオラ奏者の馬淵晶子さんは、「ビオラは裏板で鳴らす」と言っていました。ヴァイオリンやチェロではそんな事ないですよね。 

 西村 朗 作曲のチェロとピアノのための「リチュアル」、当然初めて聴きました。演奏者は案内とは変わっていました。丸山泰雄になっています。

 そこで、微分音と言うのを初めて知りました。弦楽器では音程を平均律ではなく微妙に変えて音程を取っていますが、この微分音は、半音を半分に割った四分音、半音を三分の一に割った六分音、四部音を半分に割った八部音などがあるようです。また楽譜にどう書くのかなと思っていましたが、ある程度普及した記述方法があるようですね。微分音の表記が決まったという記事もありました。

 この四部音を使った「リチュアル」、そんなに違和感がありませんでした。

 RavelのTzigane、やはりこの曲は、ここまで聴いてきた曲に比較して、音楽的にズート次元が高いですね。いずみホールにしては、珍しく、ヴァイオリンが良く鳴っていました。楽器のせいか、演奏者のせいか、立つ位置なのか、不思議でした。

 

 

 

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