かわうそ お江戸恋語り。

あさのあつこ 著 かわうそ お江戸恋語り。

 

 本所深川六間堀町の太物問屋『あたご屋』 十七歳の一人娘「お八重」は、父「重蔵」と、母親代わりに育ててくれた祖母「久利」の家族三人と、二十人近い奉公人とで暮らしている。苦労して苦労してして生きてきたけれども、まっすぐな気性し、曲がることもなく、歪むこともなく生きてきた、十六歳の女中「おちか」が常にお八重に従っている。

 あたご屋より身代の肥えた亀沢町の米問屋に嫁いでいる重蔵の母親違いの姉「竹」を訪ねた帰り、見るからに荒んだ風体の男に絡まれた。町人の形をした男に助けられる。名前を聞くと、「川獺」と名乗って去って行った。お八重は恋わずらいとなる。

 見合いの話、川獺からの連絡、岡っ引きの「仙五朗」、そして皆殺しをする盗賊「川獺の政次」等が絡んで物語をつくっていく。

 『あさのあつこ』の文は独特の文体がありますね。

 

 

 

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