私が愛したサムライの娘

鳴神響一 著 私が愛したサムライの娘

 

 前半はやや散漫というか、物語の前提説明が退屈であるが、後半は面白い展開と、描写になる。

 尾張徳川家の当主である「徳川宗春」は、将軍「徳川吉宗」の治世に反対し、兵を起こそうとしていた。その際、外国の助けを得る為の工作をするように、宗春の右腕であり、甲賀同心の束ねである「星野織部」に命ずる。織部は、配下の「諏訪左内」、女忍び「雪野」にこの役目をさせる。

 長崎の出島にいるオランダ人の商館長カタピンが江戸へ来た際、左内は商人として面談する。その時同席していた上外科医「ヘンドリック」が、『出島を訪ねてこられよ』と言う。

 長崎で花魁「滿汐」となっていた雪野は、ヘンドリックの元へ通う。

 

 

 

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