氷舞 -新宿鮫 Ⅵ -

大沢在昌 著 氷舞 -新宿鮫

 

 本書は、新宿鮫の第六弾である。直木賞受賞直後の『炎蛹』の様に構えた所がなく、快作である。

 「鮫島」は、クレジットカードの盗難事件を調査している。盗まれたクレジットカードが、二日の間に香港、タイ、ドバイと三カ国をまたがって使われている。新宿中央公園で、盗まれたクレジットカードを買っている故買屋「ハギモリ」を見張っていた。暴力団「平出組」の構成員である「牧村」がハギモリの自宅に出入りしていた。その故買屋が、いつも自宅に帰る時間に、帰らなかった。

 西新宿の高層ホテルで外国人(元CIA)が殺された。鑑識員の「藪」から連絡を貰い、現場にいた。捜査一課の刑事が捜査を続けている時に、外事一課の香田警視正が乗り込んできて、捜査一課の捜査は終了し、外事一課が引き継ぎますと宣言した。

 盗まれ、発見されたクレジットカードの所有者「杉田江見里」という舞台女優と、鮫島は面談する。鮫島は江見里を、優美で、壊れやすさを感じさせる存在感を感じて、惹かれた。

 

 

 

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