狼花 -新宿鮫 Ⅸ -

 大沢在昌 著 狼花 -新宿鮫

 

 新宿鮫 第九巻目です。これは面白かったです。先日読んだ 炎蛹 ー新宿鮫 Ⅴ ーよりずーっと良いです。新宿鮫 風化水脈 ーⅧー と同じような読書感です。

 新宿署に組織犯罪対策課が設けられた。この組織に香田が理事官として移ってきた。「鮫島警部」と「香田警視正」とは、キャリアとして同期である。ある事情から鮫島はこの流れから外れ、警部のまま昇進していない。香田は公安部外事一課長補佐として順調に出世しているが、この移動は流れがやや違う。本人の希望があつた。

 外人同士が喧嘩をして、ナイジェリア人が怪我をし保護されたが、大麻樹脂を2グラムを所持していた。彼は運び屋で大麻樹脂の入ったボストンバックを盗まれている。鮫島は捜査を始める。この捜査で鮫島は因縁のあった「仙田」またの名を「ロベルト・村上」が、「深見」という名前で登場する。

 そして、最後は、鮫島と深見、鮫島と香田の因縁に決着がつく。

 

 

 

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