セカンドステージ

五十嵐貴久 著 セカンドステージ

 

 400字詰め原稿用紙590枚、文庫本への書下ろし と巻末にありました。

 「桜井杏子」、小学二年生の娘と五年生の息子を持つ、三十九歳の主婦である。大学卒業後は食品関係の会社に勤めていて、充実した生活を送っていた。十一年前に結婚した。妊娠をし、また会社に戻る積りであったが、二人目が出来、結局会社には戻れなかった。二人の子供が学校に入り余裕ができたので、子育てで大変だった時の経験から、杏子は家事代行とマッサージ師をペアーで派遣する業務内容で三年前に起業した。

 雇用したのは、六十歳以上の時間の余裕のある人であった。そしてマッサージと家事代行のペアーで二時間五千円と低価格に抑えた。この老人たちが勝手な行動を始める。杏子は『あの暴走老人たちをどうコントロールすればいいのだろう。』と悩む。

 

 私には、この作家の『年下の男の子』が一番面白い。本書は『年下の男の子』に比べて大分落ちると思います。

 

 

 

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