飯盛り侍

井川香四郎 著 飯盛り侍

 

 戦国時代の九州での話です。”肥後の熊”と言われた「龍造寺隆信」の家来で侍大将「重兵衛」の家来で足軽頭である「榊 玄番」の”飯番”「弥八」が主人公です。弥八は、腹が減っては戦ができぬを信条に足軽たちにうまいものを食べさせていた。それも戦いの前には、体を重くするものを避けて、頭を明晰にするものを食べさせていた。

 弥八は、弱肉強食の戦国時代であるからこそ、ひたすら平和な世を希求し、飯が人を作る を信条として、滋養溢れる 人を生かす飯 はどうあるべきかと考え、造り続けたいと願っている。弥八がいろいろ工夫して作る料理の話がかなりの部分を占めている。

 弥八は、すぐに激怒しやすい隆信の逆鱗に触れ成敗される処を、十兵衛の計らいで逃亡する。

 そして博多の豪商「鳥井宗室」に雇われる。そこには龍造寺家から追い出された 玄番 がいた。

 

 食べ物の話は好きなのですが、戦場の話と食べ物話の混成は、私にはなじみにくいです。

続巻は戦場から離れるのでしょうか?

 

 

 

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