新宿鮫 風化水脈

大沢在昌 新宿鮫 風化水脈

 

 面白いし、読み応えがあります。一頁あたり、920字で440頁です。文庫本3~4冊分に相当します。あさのあつこ の『燦 4 炎の刃』は何文字か調べようと思ったのですが、何処にあるかわからず、出てきたら追記します。

 

 全国二十六万人の警官のうち、キャリア警官はわずか五百人にすぎない。一年に二十名である。(本書の初出は、1999年7月 毎日新聞連載、本書は新宿鮫シリーズの第八巻目ですが、初めて読みます。)キャリア警官であったが、何らかの事情によりキャリアは終わってしまったが、警部のまま、転勤なく、新宿署生活安全課に勤務し続けている。

 所属する暴力団と対立する中国系売春組織の幹部を一人射殺し、ひとりに重傷を負わせたが、自身も刺傷され血まみれで自首してきた男が、整った、清楚ともいえる顔立ちの女性と一緒にいるところで、出会った。「どうも、その節はお世話になりました。」「いつだ」「まだ一週間です」「もどったのか」「他にいきようがありませんから」の会話で始まる。

 新宿鮫といわれる鮫島警部は、一人で自動車窃盗団を追っていた。

 

 

 

 

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