桃のひこばえ(御薬園同心 水上草介)

梶 よう子 著 桃のひこばえ(御薬園同心 水上草介-2-)

 

 本書は、御薬園同心 水上草介 シリーズの第二巻目である。ほのぼのとした読書感である。

 前作を読んでいなくても問題はない。小石川御薬園の西側の御薬園預かりを代々務めている芥川家。この御薬園同心 水上草介が主人公である。吹けば飛ぶような体軀の草介をみた古参の同心から、水草と付けられた綽名がすっかり定着している。人より反応が鈍くほわほわとしているが、草、薬草の事は詳しく、優しく草に接している。

 芥川家の娘で若衆髷に袴をつけて両刀を差している 千歳 、そして初めて登場する、見習い同心 吉沢角蔵 を中心に話は進む。

 

 

 

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