暴雪圏

佐々木譲 著 暴雪圏

 

 解説を見て知りましたが、川久保篤巡査部長シリーズの二巻目で、第一巻は「制服警官 捜査」です。これ以外に 北海道警察シリーズ 、安城家シリーズ 、休職警官・仙道孝司シリーズ「廃墟に乞う」(これは直木賞受賞作)があります。

 北海道東部では、春の彼岸頃に暴風と暴雪が組み合わさった嵐が来る。厳冬期と違い、湿った重い雪となる。この年は十年に一度の嵐となった。この日、北海道警察釧路方面広尾署・志茂別駐在所の川久保巡査部長に、橋の近くで死体があると連絡が入る。同時刻に、帯広にある暴力団の親分・徳丸徹二の家に宅急便を装った強盗が入り、四、五千万円が盗まれ、留守番をしていた組員 足立兼男 は両手足を縛られ見つかる。そして抵抗した親分の妻が拳銃で殺される。橋の傍の死体からは、 足立兼男 の名刺が見つかる。他にいろいろな事情を抱えた人たちが、志茂別のグリーンルーフというペンションに雪で動けなくなり集まる。

 緊張感がある雰囲気の中、物語は進む。まずまず面白いです。

 

 

 

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