会社が消えた日 -三洋電機10万人のそれからー

大西康之 著 会社が消えた日 -三洋電機10万人のそれからー

 

 筆者は日本経済新聞の編集委員。インタビュー可能な人は、インタビューしている。

ここ近年、日本の家電業界は苦戦している。一番初めに破綻したのは三洋電機である。その過程、何故そうなったか、を出来るだけ詳しく書いている。

 第二、第三の三洋電機が現れるのは必定であり、三洋電機がたどった軌跡と重なるのがシャープであり、その後ろにパナソニックソニーがある。とエピローグで記述している。

本書はその内容から暗くなり、読むのに苦労するが、後半、三洋電機を辞めた人で成功している人を取り上げていて救われる思いがする。しかし成功した人は一握りであり、実際には会社から放り出された後、辛い人生を生きている人が多いはずだが、そういう人の話は聞こえてこない。彼らは何も言わないからですという記述もある。

 

 

 

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