葉室 麟 著 天の光
葉室 麟 の小説は、何か欲求不満になりますね。何か中途半端、達成感のない感じですね。
清三郎は武士の三男に生まれたが、十七歳で仏師 浄雲 に入門し、仏師の道を志した。六年が経過し、二十三歳になった清三郎は、木に仏性が見いだせず悩んでいた。そして十八歳になる浄雲のひとり娘 おゆき の婿になる。
一年が過ぎた。木の中に仏の姿を見ることが出来ない清三郎は、京都に出て他の流派で学びたいと浄雲に申し出る。師匠からは「わしとおゆきを捨てるつもりか」と言われる。師匠からは破門を言い渡されるが、おゆきとは三年たてば必ず戻ると約束する。
三年三か月後の戻った清三郎を待っていたのは、----。
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