世田谷駐在刑事

濱 嘉之 著 世田谷駐在刑事

 

 同じ著者の警視庁情報官シリーズに比較して、ずーと穏やかな作品です。

 自ら希望し、駐在所の警察官となった、小林健 警部補、四十一歳には、拳銃発砲事件に苦い思い出があった。本部勤務時代、相棒とも言える同僚を目に前でなくしていた。小林は駐在でありながら組織犯罪対策課第四係長を兼務している。駐在刑事である。小林を知らない暴力団幹部はいない。「鬼コバ」で通用するのであった。

 そんな小林は、日々発生する所管内の小さな事件から、手がかりを得て、大きな事件を解決して行く。

 文庫本でも発刊されていますが、表題は「鬼手(キシュ)」となっています。世田谷駐在刑事シリーズの続編かと思い、図書館で二冊とも借りましたが、同じ内容でした。

 

 

 

 

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