冬天の昴(2)

あさのあつこ 著 冬天の昴

 

 単行本で読みました。この「弥勒」シリーズ、雑誌連載や、文庫本で読むより、単行本で読むほうが読書感は良いと思います。

 またこのシリーズは(作者の特徴かも知れませんが)、その時の登場人物の気持ちを複雑な言葉を使い、表現を変えて表しています。例えば

 

 「信次郎は決して事物の形を変えない。むしろ、あるがままを炙り出そうとする。己の推量に無理やり沿わすため事件の真の姿を歪めるなど、唾棄すべき暴挙と忌み嫌うている。

 当てはめるのではなく、炙り出す。

 余計なものを引き剥がし、邪魔なものを剥ぎ取る。隠れていたものを掴み出す。」

 

 また、難しい言葉、表現を多用する。例えば

 

 「吐く、嘔吐、吐瀉、反吐」「皺」「賺す」

 

 私には読み方のわからない漢字がいっぱい出てきます。勉強になります。

それにしても、Microsofft IME2000の漢字変換能力は駄目ですね。これまではATOKを使っていました。雲泥の差です。

 

 

 

 

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