デュメイのBeethoven「春」

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 デュメイの Beethoven 「春」大変良かったです。小さなホールで、目の前で弾いているデュメイを見ながら聞くのは快感でした。ヴァイオリン・ソナタのリサイタルでこれほど感激したのは初めての経験です。

 「四季」はそれほど聴きたい曲ではありません。キザミが多く単調です。更に、デュメイのヴァイオリンの後で、他の人のヴァイオリンを聴くのは心配だったのですが、それなりに良かったです。関西フィルの公式ブログによると、ベーレンライター版を使用したとありました。その為か、また目の前での演奏の為か、ヴァイオリンのソロと、ファースト・ヴァイオリンのトップ、セカンド・ヴァイオリンのトップの掛け合い、またヴァイオリンのソロと、チェロのトップとの掛け合いが大変印象的でした。デュメイの演奏は、メロディーを際立たせるというより、リズムを重要視してるように感じられます。ソリストの石上真由子は好演であったと思います。女医さんだそうです。おしゃれな黒のパンタロンスーツ、顔の表情に、好感を持ちました。アンコールでは、「四季」から「冬」のラルゴ(Largo)、これも好演でしたが、もう一曲、Bachの無伴奏ソナタ2番からアンダンテ」は、いまひとつでした。この曲もデュメイさんに指導して貰ったらもっとよくなると思いました。

 関西フィルの弦は聞くたびに良くなっていましたが、今回はそうではありませんでした。とくにチェロ、バスの音程は気になりました。

 

 

 

 

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