冬天の昴

あさのあつこ 著 冬天の昴

 

 弥勒の月、夜叉桜、木練柿、東雲の途 と続く、「弥勒」シリーズの第五弾です。

単行本はすでに発売されていますが、図書館ではまだ貸出が始まっていませんので、小説宝石 2013年2月号~12月号(7月号を除く)でまとめ読みしました。それにしても最終号が、2013年12月号で、2014年3月に単行本が発売されるというのは早いですね。

 あらすじは、醒めた目で事件に挑む同心、木暮信次郎の同僚、赤田哉次郎が女郎と心中した。町方同心が遊女と相対死に・・・・。引っ掛かりを感じた信次郎は、かって武士であった夫が、赤田と同じように無理心中したという過去を背負う女で、信次郎の馴染みである、品川宿の旅籠「上総屋」の女将お仙に、江戸の探索を頼む。

 

 これまでは、同心、木暮信次郎が、商人である、遠野屋清之介を探る、追い詰める展開が多かったが、この巻では、木暮信次郎のプライベートである馴染み女、お仙の過去にスポットがあたる。遠野屋清之介はわき役になる。

 

 

 

 

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