きりきり舞い

諸田玲子 著 きりきり舞い

 

 お鳥見女房シリーズ、天女湯おれん、狸穴あいあい坂シリーズ、等愛読書です。好きな作家です。しかし、歴史上の実在人物の小説は、私にはあまり面白くありません。

 この小説の主人公は、十返舎一九の娘 舞 である。そして、葛飾北斎の娘 お栄 、十返舎一九、舞の続母 えつ 等が登場する。

 舞は、小町娘と声をかけられる別嬪である。お栄は二十四で、舞より六つ年上である。小さい頃はよく遊んでもらった。子供心にも自分たちの父親は常とちがう奇人であると感じ同病相憐れむの心境で、姉妹のような親しみを持ち続けた。舞は評判の美人、お栄はお義理にも美人とは言えない。

 舞の縁談や、居候の 今井尚武の身元がらみで物語は進む。

 

 

 

 

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