夜去り川

志水 辰夫 著 夜去り川

 

 私はこれまで何度か読んでいます。今回、文庫本が出版されたので購入、もう一度読みました。

 この小説では時系列的に、順を追って物語が進まず、話が前後します。これにより何故かなというのが、次第に明らかになって行きます。

 喜平次は渡し船の船長をしている。雲水がふたり、渡しを利用した。向こう岸の妙見村では、この冬に大祭がおこなわれる。上流からずぶ濡れの侍と従者が歩いてくる。船がひっくり返ったようだ。火にあたらせ、焼き芋を渡した。この侍に、何故、船頭をしているかを話した。柿の木から落ちた子供を助けようとした弥平(これが元々の船長)も共に骨折をする。弥平は肩の骨を折るけがをする。子供もやはり腕を骨折する。喜平次は応急手当をする。子供はこの界隈ではもっとも羽振りのよい織物問屋である春日屋の惣領息子であった。

 まだまだ、長く面白い話の展開です。

 

 

 

 

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