あとかた

千早 茜 著 あとかた

 

 うー。何と表現したらよいのでしょ。この本の読書感。

夏頃に図書館に予約して、やつと借り出せました。人気の出る内容とも思えないけど。

 

 短編の連作。しかし主人公が誰かはっきりしない。ささいな繋がりで、一編ごとに主人公が変わっていく。と思うと、二遍続けて同じ主人公の時もある。

 

 婚約している女性が、ある中年男性と浮気をしていた。男性との連絡が途絶えた。その男性は夜明け前に死んだらしい。

 明美という妻と晃一という一歳半の息子がいる木田洋平の上司である黒崎副部長は、夜明け前に会社の屋上から飛び降り自殺した。

 明美には愛人がいた。年下で体だけの関係と思っていたが、----

 サキは、ほとんど登校していない大学生で、おっさんの家の居候していたが、突然どやどやと人がきた。おっさんが飛び降り自殺したらしい。急いで荷物をまとめて逃げ出し、高校の同級生だった松本の部屋においてもらっている。サキはハーフである。美人であるが暗い過去がある。母親はいない。父には別にちゃんとした家族がいる。

 サキは、アイリッシュパブでバイオリンを弾いている千影の演奏を欠かさず聞いている。----

 

 

 

 

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