「平穏死」10の条件

長尾和弘 著 「平穏死」10の条件

 

 人工栄養、人工呼吸などパイプにつながれて死ぬのは厭だと思う人は参考になると思います。

 100歳で「ぽっくり逝きたい」が口癖のkさん、お餅を詰まらせてしまいました。救急車を呼びました。救急車を呼ぶことは蘇生処置をすることです。蘇生に成功し、人工呼吸器につながれました。人工呼吸器は一か月後外せましたが、認知症が進み食事が飲み込めず胃ろうが始まりました。この段階でご家族が延命治療を拒否しようとしても、延命治療がいったん始まってしまうと中止は困難になります。家族の希望で延命治療を中止した医師が殺人罪で逮捕された歴史がある為です。

 平穏死を希望するなら、

看取り実績のある在宅医をさがす。訪問治療だけではなく往診をしてくれる在宅医。

葬儀屋と話をしておく

転倒、骨折、寝たきり、認知症を防ぐ

救急車を呼ぶ意味を考える

在宅主治医がいれば、自宅で死んでも警察沙汰にならない

延命治療に関する自分の意志「リビング・ウイル」を、元気なうちに書面で残しておくこと。日本尊厳死協会に入会するのが確実。

 

 読んだ感想は、「平穏死」は大変難しい。まず、良心的な経験ある在宅医を探すことが必須である。

 

 

 

 

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