流動の渦(御髪番承り候-7-)

上田秀人 著 流動の渦(御髪番承り候-7-)

 

 小納戸月代御髪係 深室賢治郎は、将軍家綱の身だしなみを整えることである。家綱とは幼なじみであった。

 もともと賢治郎は名門旗本三千石の三男であった。妾腹の子であるがかわいがられ三代将軍家光の嫡男家綱のお花番であった。しかし父が病死し、家督を継いだ兄がお花番からおろした。そして格の落ちる六百石の深室家へ養子に出した。しかし、将軍となった家綱は、賢治郎を探し、五百石程度の旗本が任じられる小納戸月代御髪係を命じた。

 

 今、並行して将軍家見聞役 元八郎シリーズを読んでいますが、この初期の作品に比べてずっと手馴れた感じがしますね。ただ活気、熱気、緻密感が少なくなっていますね。

 

 相変わらす、繰り返しが多く、緩んだ感じを増しています。

 

 

 

 

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