レンズが撮らえたF・ベアトの幕末

レンズが撮らえたF・ベアトの幕末 を読んだ。

 

読んだというより、写真を見たと表現した方がよい。

時代小説が好きな小生にとって、極めて面白い写真集である。

フェリーデェ・べアトは、文久三年(1863年)の春ごろ来日した。

明治元年が、1868年であるから、幕末である。

明治十七年(1884年)に離日。

しかし、写真はほとんどが幕末に撮影されたものである。

 

江戸城、増上寺、東海道の松並木、旅籠、箱根、さらに、

さまざまな階層、職業の人々の風俗が、写されている。

懐かしい気分になった。また、

なぜか、藤田まこと主演「剣客商売」の庵を思い出した。

 

当時の写真は、撮影現場で感光板を作成し、露出時間が数秒必要であり、

且つ撮影直後に現像もしなければならない等の制約があつた。

 

時代小説好きの人には、是非一読を薦めたい。