グレイの瞳に花束を

ニコール・ジョーダン 著 グレイの瞳に花束を 久しぶりの書評ですが、ここには書いていませんが、本は読んでいます。 本書は面白かったです。 この種の小説は、読む前から筋書きが判っているのですが、その設定舞台と、展開が面白いかどうかに懸かっています…

上森祥平:J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会

アンコール : BWV1008 より Prelude 第2部で演奏された、第2番 BWV1008 と 第3番 BWV1009 がとっても良かったです。最後に演奏された第6番 BWV1012 も良かったです。 いわゆる大家には及びませんが、うまいと思います。 また、このような企画はめったに…

約束の河

堂場瞬一 著 約束の河 少し変わった素材ですが、面白いと思います。 裏表紙より 『法律事務所長「北見貴秋」は、ドラッグ依存症による二カ月の入院から戻ったその日、幼馴染の作家「今川出流」が謎の死を遂げたことを知る。自殺か、事故か、それともーーーー…

スクエア (横浜みなとみらい署暴対係)

今野 敏 著 スクエア (横浜みなとみらい署暴対係) 典型的な「今野」小説です。 みなとみらい署組対課暴力犯対策係の、「諸橋夏男」係長、「城島勇一」係長補佐、のマル暴のベテラン・コンビが主役です。 今回は、山手で、中華街で一財産を成した人物が殺害…

SQの響宴Vol.1 アルカディア・クァルテット

アンコール : RĂZVAN METEA Bagatelle 1st Vn アナ・トロークが、健康上の理由で、セバスティアン・テグゼジューに代わりました。1st Vn が変るという事は、Quatet の性格が変わるという事で、危惧したのですが、以前にも、出産等で代役を務めた人だそう…

帰還

堂場瞬一 著 帰還 面白いです。警察物ではありません。新聞記者者です。 「松浦恭司」は、「高木歩美」、「本郷太郎」と新幹線に乗り、東京から名古屋へ向かった。 松浦は、東日新聞の編集委員、本郷は、記者を外れて関連会社の「東日文化財団」にいる。高木…

関西弦楽四重奏団 Beethoen-Zyklus

Beethoven の弦楽四重奏曲のZyklus も今回が最後です。 前回の演奏会で感じた、後期の曲を演奏するにには、練習不足または技量不足である、特に 1st Viollin が弱いです。チェロ奏者はとってもうまいです。 他の奏者は、チェロの音を聴いて弾いているようで…

不治 (表御番医師診療禄-13-)

上田秀人 著 不治 (表御番医師診療禄-13-) このシリーズも、十三巻目になり、本作でシリーズ終了となります。 今作家は、同じことを何度も書くという悪癖があります。本書もその例に洩れません。 しかし何故か読んでしまいますネ。筋がそれなりに面白いから…

女刑事サム・ホランド

マリー・フォース 著 女刑事サム・ホランド 1 運命の情事 2 秘密の代償 とっても面白いです。1、2巻共に、一気に読みました。 ただ、やたらとsexシーンの多いのは疑問に思います。 訳者あとがきより 『「アメリカ合衆国の首都ワシントンDC。 ヒロインは…

64(ロクヨン)

横山秀夫 著 64(ロクヨン) 大変面白いし、読み応えもあります。 D県警察本部警務部秘書課調査官<広報官>警視 「三上義信 」は娘が家出している。今日は、新幹線とタクシーを乗り継いで四時間、若い娘の入水自殺と連絡を受け、死体の身元確認に、妻「美那…

under the bridge

堂場瞬一 著 under the edge 大変面白いです。over the edge の続編です。 裏表紙より 『マンハッタンで発生した立てこもり事件は、人質が救出され、解決したかに見えた。だが何故かその後の捜査を上層部に阻まれた NYPD の「ブラウン」は、逆に事件を追う決…

over the edge 

堂場瞬一 著 over the edge 大変面白いです。 裏表紙より 『視察のため来日したニューヨーク市警(NYPD)の「ブラウン」警部補には裏の目的があった。それは東京で失踪した軍隊時代の旧友を探すこと。 旧友は世界的IT企業(例えば facebook )の幹部で、日…

スイス・ロマンド管弦楽団 ジョナサン・ノット指揮

ソリスト・アンコール : J・S・Bach 無伴奏ヴァイオリンのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV.1006より ロンド風ガボット スイス・ロマンドと言えば、アンセルメとなります。フランスの曲とーーー。 プログラムによると アンセルメが退き、サヴァリッシュ、シュタ…

官邸ポリス 総理を支配する闇の集団

幕 蓮 著 官邸ポリス 総理を支配する闇の集団 内閣官房副長官は、政治家が任じられる政務担当の副長官が二名おり、そのほか官僚OBが任じられる事務担当の副長官が一名いる。警察庁、自治省、厚生省の出身者で、次官級のポストを経験した者が任命された。表面…

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽 (ピアノ四重奏の夕べ)

アンコール : 無し ベルリン・フィルのメンバーとっても上手いですね。このような人達で、ベルリン・フィルは構成されているのですね。 ビオラがとっても上手いです。メロデイーがくっきりと浮かび上がります。弦楽三人の音程がぴったりと合って、和音がき…

悪魔公爵と鳥かごの乙女

ロレイン・ヒース 著 悪魔公爵と鳥かごの乙女 面白い。この種の小説の終わりは初めから判っている。これは、その過程が良い。 訳者あとがきより 『「セント・ジェイムスのスキャンダラスな紳士たち」シリーズの第三弾です。 「アヴェンデール公爵」は、真剣…

バッハ・オルガン作品連続演奏会 Vol.14 Bach Orgel-Zyklus

アンコール : J.S Bach イエスはわが喜び BWV610 即興演奏 長かったBach のオルガン曲全曲演奏会も終わりました。七年、その前のシリーズをいれると十四年にも亘ります。 オルガンの手鍵盤も、べダル鍵盤も見える席、それも同じ席で十四年間聴き続けました…

魔物

大沢在昌 著 魔物 「大塚」は厚生労働省麻薬取調部 北海道地区事務所に勤務する麻薬取締官である。 今は、クラブ「コルバドール」で内偵をしている。広域指定暴力団陽亜連合の幹部「高森」を見張っている。 そこへ、大塚に電話が架かってきた。「国井」とい…

関西弦楽四重奏団 Beethoen-Zyklus

アンコール : Beethoven Op130 第6楽章 配られたチラシ通りのアンコールでした。 前回の演奏会がとっても良かったので、ラズモフスキーの三番、その後の演奏会Ticket、二回分を購入しましたが、今日はイマイチでした。 前回が中期の作品であったのに対して…

虹のふもと

堂場瞬一 著 虹のふもと 本書は刑事物ではありません。 野球を題材とした話です。 「川井秀人」は、通算二百二勝をあげ、大リーグでも五年在籍した、功成り遂げた投手である。今年で、四十五歳である。 そんな川井は、独立リーグである「JMリーグ」で投げ…

月虹の夜市 日本橋船宿あやかし話 

折口 真喜子著 月虹の夜市 日本橋船宿あやかし話 「お涼」は、三十過ぎの船宿の女主人である。伴侶となる旦那がいるわけではない。正確には人の夫はいないが、十二のころに得体のしれない何かと祝言をあげたことがある。その神は「サルタヒコ」と呼ばれてい…

最後の証人(佐方貞人シリーズ-1-)

柚月 裕子 著 最後の証人 (佐方貞人シリーズ-1-) 中盤でやや緩むが、前半、後半はとっても面白かったです。 表紙裏側より 『元検察官の「佐方貞人」は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。 そんな佐方の許に、かって在籍した地検の所在地で起きた殺人事件…

葵の残葉

奥山景布子 著 葵の残葉 明治十一年九月三日 に、長兄の慶勝から写真を撮るから集まるようにというう案内があり、四兄弟が集まった。 尾張徳川家十四代当主、徳川慶勝。 一橋徳川家十代当主、徳川茂栄。 会津松平家九代当主、松平容保。 桑名久松松平家四代…

いずみシンフォニエッタ大阪第41回定演 神尾真由子(Vn)

アンコール : 無し このプログラムでは、普通は私は来ませんが、神尾真由子がSoloだったのできました。 ゴーサンの作品では、作曲者が客席にいて、拍手を受けていました。 リゲティの作品は、演奏が大変難しく、日本人のSoloで、オケの日本人での演奏は、少…

キンモクセイ

今野 敏 著 キンモクセイ 大変面白いです。一気に読みました。読んでいる途中で、これは今野 敏の最高傑作かなとも思いましたが、巻末でやや緩みましたので、代表作の一つになるとーーーー。 「隼瀬順平」は、警察庁警備局警備企画課の課長補佐だ。年齢三十…

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 5 ドローン江戸を翔ぶ

山本功次 著 八丁堀のおゆう -5- ドローン江戸を翔ぶ (大江戸科学捜査) すこし脱線ぎみになってきました。 大江戸科学捜査シリーズの第5巻目です。 裏表紙より 『連続する倉破りに翻弄される南町奉行所の「伝三郎」らのため、江戸と現代で二重生活を送る…

ツアー「音響学から読み解くフェスティバルホールの魅力」

最後の演奏は、Bach 無伴奏チェロ組曲 第2番 プレリュード 鳥の歌 座る席を変って聞くと、やはり違う。音の質は同じであるが、響きが違う。 一階後部席は、響きが少ない。二階席の為、天井が低くなる。 三階席は、すごく響く。独奏チェロが巨大な楽器になる…

テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ

ソリスト・アンコール : 藤倉 大 作曲 Kusmetche 悲愴、素晴らしい演奏でした。この曲では、オケ奏者、チェロとチューバをのぞいて全員が立って演奏しています。そして、その効果は十分に出ています。各奏者の体の振りで判ります。 十分なリハーサル時間に…

PIT 特殊心理捜査班・水無月玲

五十嵐貴久 著 PIT 特殊心理捜査班・水無月玲 最後に凄いどんでん返しがあります。 「蒼井 俊」は、捜査一課直属の捜査支援部署の特殊心理捜査班、PITへの異動を言い渡された。十月の移動が七月に前倒しになった。 俊は、それまでいた部署はSSBC(…

リッカルド・ムーティ指揮 シカゴ交響楽団

アンコール : ジョルダーノ 「フェドーラ」より第2幕の間奏曲 大変良かった。非常にゆったりしたテンポでした。 その為か、第2番の方がよかったように思います。 やはり、アメリカのオケですね。くすんだ渋い音色の対極にあります。 金管もその存在を明確…