悪魔公爵と鳥かごの乙女

ロレイン・ヒース 著 悪魔公爵と鳥かごの乙女 面白い。この種の小説の終わりは初めから判っている。これは、その過程が良い。 訳者あとがきより 『「セント・ジェイムスのスキャンダラスな紳士たち」シリーズの第三弾です。 「アヴェンデール公爵」は、真剣…

バッハ・オルガン作品連続演奏会 Vol.14 Bach Orgel-Zyklus

アンコール : J.S Bach イエスはわが喜び BWV610 即興演奏 長かったBach のオルガン曲全曲演奏会も終わりました。七年、その前のシリーズをいれると十四年にも亘ります。 オルガンの手鍵盤も、べダル鍵盤も見える席、それも同じ席で十四年間聴き続けました…

魔物

大沢在昌 著 魔物 「大塚」は厚生労働省麻薬取調部 北海道地区事務所に勤務する麻薬取締官である。 今は、クラブ「コルバドール」で内偵をしている。広域指定暴力団陽亜連合の幹部「高森」を見張っている。 そこへ、大塚に電話が架かってきた。「国井」とい…

関西弦楽四重奏団 Beethoen-Zyklus

アンコール : Beethoven Op130 第6楽章 配られたチラシ通りのアンコールでした。 前回の演奏会がとっても良かったので、ラズモフスキーの三番、その後の演奏会Ticket、二回分を購入しましたが、今日はイマイチでした。 前回が中期の作品であったのに対して…

虹のふもと

堂場瞬一 著 虹のふもと 本書は刑事物ではありません。 野球を題材とした話です。 「川井秀人」は、通算二百二勝をあげ、大リーグでも五年在籍した、功成り遂げた投手である。今年で、四十五歳である。 そんな川井は、独立リーグである「JMリーグ」で投げ…

月虹の夜市 日本橋船宿あやかし話 

折口 真喜子著 月虹の夜市 日本橋船宿あやかし話 「お涼」は、三十過ぎの船宿の女主人である。伴侶となる旦那がいるわけではない。正確には人の夫はいないが、十二のころに得体のしれない何かと祝言をあげたことがある。その神は「サルタヒコ」と呼ばれてい…

最後の証人(佐方貞人シリーズ-1-)

柚月 裕子 著 最後の証人 (佐方貞人シリーズ-1-) 中盤でやや緩むが、前半、後半はとっても面白かったです。 表紙裏側より 『元検察官の「佐方貞人」は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。 そんな佐方の許に、かって在籍した地検の所在地で起きた殺人事件…

葵の残葉

奥山景布子 著 葵の残葉 明治十一年九月三日 に、長兄の慶勝から写真を撮るから集まるようにというう案内があり、四兄弟が集まった。 尾張徳川家十四代当主、徳川慶勝。 一橋徳川家十代当主、徳川茂栄。 会津松平家九代当主、松平容保。 桑名久松松平家四代…

いずみシンフォニエッタ大阪第41回定演 神尾真由子(Vn)

アンコール : 無し このプログラムでは、普通は私は来ませんが、神尾真由子がSoloだったのできました。 ゴーサンの作品では、作曲者が客席にいて、拍手を受けていました。 リゲティの作品は、演奏が大変難しく、日本人のSoloで、オケの日本人での演奏は、少…

キンモクセイ

今野 敏 著 キンモクセイ 大変面白いです。一気に読みました。読んでいる途中で、これは今野 敏の最高傑作かなとも思いましたが、巻末でやや緩みましたので、代表作の一つになるとーーーー。 「隼瀬順平」は、警察庁警備局警備企画課の課長補佐だ。年齢三十…

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 5 ドローン江戸を翔ぶ

山本功次 著 八丁堀のおゆう -5- ドローン江戸を翔ぶ (大江戸科学捜査) すこし脱線ぎみになってきました。 大江戸科学捜査シリーズの第5巻目です。 裏表紙より 『連続する倉破りに翻弄される南町奉行所の「伝三郎」らのため、江戸と現代で二重生活を送る…

ツアー「音響学から読み解くフェスティバルホールの魅力」

最後の演奏は、Bach 無伴奏チェロ組曲 第2番 プレリュード 鳥の歌 座る席を変って聞くと、やはり違う。音の質は同じであるが、響きが違う。 一階後部席は、響きが少ない。二階席の為、天井が低くなる。 三階席は、すごく響く。独奏チェロが巨大な楽器になる…

テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ

ソリスト・アンコール : 藤倉 大 作曲 Kusmetche 悲愴、素晴らしい演奏でした。この曲では、オケ奏者、チェロとチューバをのぞいて全員が立って演奏しています。そして、その効果は十分に出ています。各奏者の体の振りで判ります。 十分なリハーサル時間に…

PIT 特殊心理捜査班・水無月玲

五十嵐貴久 著 PIT 特殊心理捜査班・水無月玲 最後に凄いどんでん返しがあります。 「蒼井 俊」は、捜査一課直属の捜査支援部署の特殊心理捜査班、PITへの異動を言い渡された。十月の移動が七月に前倒しになった。 俊は、それまでいた部署はSSBC(…

リッカルド・ムーティ指揮 シカゴ交響楽団

アンコール : ジョルダーノ 「フェドーラ」より第2幕の間奏曲 大変良かった。非常にゆったりしたテンポでした。 その為か、第2番の方がよかったように思います。 やはり、アメリカのオケですね。くすんだ渋い音色の対極にあります。 金管もその存在を明確…

魔女の封印

大沢在昌 著 魔女の封印 「魔女」シリーズの第三巻目です。 主人公「水原」は、裏社会のコンサルタントである。男の人間性を一瞬で見抜く能力をもつている。 「星川」は、水原の相棒で、元警察官で男性から女性に性転換した私立探偵。 「湯浅」は、元警視庁…

公爵夫人の秘密  

ジョアンナ・シュープ 著 公爵夫人の秘密 しょうむないけど、面白い。 裏表紙より 『結婚式以来、八年ぶりに見た夫「ニコラス・フランシス・シートン コルトン公爵」はみだらな女性を膝の上に座らせた、まさに堕落した公爵と呼ばれる姿そのものだった。だが…

作曲家・西村朗が案内するクラシック音楽の愉しみ方 IX 「様々な愛の響像」

アンコール : 無し 楽しい音楽会でした。 皆さん、演奏がうまい。 西村さんの話は、作曲家ならではの視点からの話で、面白かったです。 ✰✰✰✰ =================================================================== ======================================…

ラストライン

堂場瞬一 著 ラストライン 新シリーズです。面白いです。第二弾が三月に出るそうです。 裏表紙より 『定年まであと十年のベテラン刑事「岩倉 剛」。五十歳の誕生日の目前、捜査一課より南大田署に配属となった直後に管内で独居老人がころされる。 移動の先々…

動揺 ( 聡四郎巡検譚-3-)

上田秀人 著 動揺 ( 聡四郎巡検譚-3-) このシリーズは、作者のシリーズでは、二番目のいいシリーズです。しかし、相変わらず繰り返しが多い。 裏表紙より 『将軍「徳川吉宗」が襲われた。襲撃した者たちを追及したところ、衝撃の真実が明らかになる。 一方…

臥龍(横浜みなとみらい署暴対係 -4-)

今野 敏 著 臥龍(横浜みなとみらい署暴対係 -4-) 横浜みなとみらい署シリーズです。 暴力団対策係「諸橋夏雄」係長と「城島勇一」係長代理のコンビである。 桜木町駅近くの飲食街で、諸橋と城島は飲んでいた。 三対二の喧嘩である。どちらも柄の悪い連中…

失踪都市(所轄魂 -2- )

笹本稜平 著 失踪都市(所轄魂-2- ) 引き続き、面白かったです。 「葛木邦彦」と葛木の息子「俊史」のコンビによる捜査物である。 葛木は、所轄の、強行犯捜査担当係長である。息子、俊史は、警視庁捜査一課の管理官である。 亀戸の民家から、完全に白骨化…

獣眼

大沢在昌 著 獣眼 とっても面白い。一気に読みたかったが、午前4時に読むのをやめて就寝した。 「キリ」は、一人で行動するプロのガードマンである。 一週間だけ、十七歳の少女「森野さやか」を守って欲しいと依頼され。依頼者は「河口早苗」と名乗った。プ…

古楽最前線 バロックVol.5 オペラ《ポッペアの戴冠》

長い公演でした。2時開始で、6時終演でした。 もっとも、オペラですから、長いのも当たり前か。 初めて聴く(観る)曲です。対訳もなかったので、登場人物が誰か判るのに手間取りました。プログラムにあった簡単な筋書きと舞台横の字幕を頼りに見て聞きま…

大阪フィルハーモニー交響楽団 第524回定期演奏会

アンコール : 無し 今日は、神尾真由子を聴きに行きました。彼女、体つきが少し変わりましたね。 やはり、うまいです。聴きに来た値打ちはありました。 大フィルは、在版のオケでは一番うまいですね。でも、メンバー表をみると、客演奏者が多いですね。 ✰✰✰…

所轄魂

笹本稜平 著 所轄魂 大変面白かったです。 「葛木邦彦」定年を七年後に控えている、警部補である。 葛木は、警視庁捜査一課の殺人犯捜査係主任であったが、二年前に妻を亡くしてから、異動を願い出て、所轄の刑事課へ移つた。城東警察署、強行犯捜査担当係長…

ニューイヤーコンサート2019 ローマ春のレスピーロ

アンコール : 日本民謡 「お江戸日本橋」 Puccini ラ・ボエーム 「ムゼッタのワルツ」 イタリア版のNew Year Concerto です。昨年の方が盛り上がった様に思いました。 ワインの紹介があるように、一階席は丸テーブルが出て演奏中も、ワイン飲み放題です。で…

仕掛(禁裏付雅帳-七-)

上田秀人 著 仕掛(禁裏付雅帳-七-) 禁裏付雅帳シリーズの第9巻目です。 作者の悪癖である、以前書いたことを再び書くが多いシリーズです。ページ数も少なく、-すかすか- です。 裏表紙より 『「南條蔵人」が禁裏付役屋敷に押し込んできた。幕府に喧嘩を仕…

ニューイヤー・コンサート2019 ウィーン・リング・アンサンブル

アンコール : J・シュトラウスⅡ 美しく青きドナウ J・シュトラウスⅠ ラデッキー行進曲 TV中継されていた、ウィーン・フィルのNew Year Concerto と全く同じです。当然編成規模は違いますが。ウーィンまで聞きに行かなくてもいいのではないでしょうか。 テ…

蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診

小杉健治 著 蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診 蘭方医・宇津木新吾シリーズの第一巻目です。 「宇津木新吾」は、七十俵五人扶持の御徒衆「田川源之助」の三男で、二十二歳。 「宇津木順庵のの養子になり、長崎に遊学をさせてもらい、江戸に帰ってきた。 長崎で…