ダブルフェイス

久間十義 著 ダブルフェイス

 

 文庫本二冊です。面白いですよ。でも初めのうちは、頻繁な場面交代に戸惑います。

 

 東電OL殺人事件にヒントを得た展開です。

 

 裏表紙より

 『円山町の老朽化したアパートで、売春をしていた女性が殺される。渋谷署に捜査本部が設置された。証券会社に勤める「来島百合子」とのデートの約束を反故にして本庁の「根本恭平」巡査部長は、一癖ありそうなベテラン渋谷署の「村上」巡査部長と組んで聞き込みをはじめる。

 徐々に暴かれる被害女性の素性。昼の彼女は、外資系証券会社の総合職エリートだった。

 一方、百合子はストーカーにつけ狙われる。

 捜査線上にヨーガの行者が浮かんだ。-----。』       

 

  

 

  

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七つの証言(刑事・鳴沢了 外伝)

堂場瞬一 著 七つの証言(刑事・鳴沢了 外伝)

 

 刑事・鳴沢 了のその後の物語の断片である。

鳴沢が一人称でなく、これまで登場した人物を一人称にし、これらの人に、鳴沢 了の人なりを語らせている。

 

 元同僚で、僧侶となっている「今 敬一郎」、

新潟県警の刑事で、鳴沢の新潟時代の後輩である「大西 海」、

元新聞記者で、鳴沢と接触のあった小説家「長瀬龍一郎」、

横浜地検検事「城戸 南」、その事務官「大沢直人」、

鳴沢の元相棒で探偵をしている「小野寺冴」、

鳴沢の結婚相手「内藤優美」の息子で、鳴沢の義理の息子「内藤勇樹」

等が登場する。

 

 

  

  

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久遠(刑事・鳴沢 了)

堂場瞬一 著 久遠(刑事・鳴沢 了)

 

 文庫本二冊で読み応えありますが、一気に読めました。面白かったです。

 

 「鳴沢 了」は西八王子署の刑事である。

 夜明け前に無言電話が鳴った。しばらくしてインターフォンが鳴った。

 『青山署のものです。』、『同行願えますか。』

 彼らは、昨夜の鳴沢のアリバイを確認した。前夜会っていた情報屋が殺されれ、その容疑ををかけられたのだ。

 その情報屋は美味しいネタと仄めかした言葉「ABC」-----

 

 情報屋に続き、警視庁公安部の山口が殺された。鳴沢が面談を約束していた日に、連絡がとれなくなっていた。再び鳴沢に嫌疑がかかる。-----

 

 

  

  

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紅の五星(冷たい狂犬-2-)

渡辺裕之  著 紅の五星(冷たい狂犬-2-)

 

 冷たい狂犬シリーズの第二巻です。本書も前作と同じ印象でした。

 

 「影山夏樹」は練馬の中村橋にある風変わりな「カフェ・グレー」という店のオーナー兼店主である。四十四歳である。六年年前まで、公安調査庁に勤めていた。

 前作で、夏樹と死闘を演じた中国の諜報員である「梁羽」は、夏樹が八歳から十四歳までの七年間修業した中国武術の達人である「傳道明」であることが判った。

 夏樹は、店で使うコーヒー豆の買い出しに、インドネシアを訪れていた。

 ジャカルタで、梁羽と再会する。

 翌日、バリ島経由フローレンス島へ行くために、スカルノ・ハッタ空港へ行った。そこで、爆弾テロに遭遇した。夏樹は、犯人を射殺した。

 さらに翌日、夏樹は、梁羽に呼び出される。そこで梁羽にテロを未然に防ぐ為に、中国の諜報員に協力すれば、中国の敵国諜報員リストから削除するので、協力してほしいと言われる。-----

 

 

  

  

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冷たい狂犬

渡辺裕之 著 冷たい狂犬

 

 前半は大変面白いです。後半はややマンネリ気味です。

 

 「影山夏樹」は練馬の中村橋にある風変わりな「カフェ・グレー」という店のオーナー兼店主である。四十三歳である。五年前まで、公安調査庁に勤めていた。

 元職場の直属の上司「緒方慎太郎」が訪ねてきた。『頼みがある。』といった。夏樹は断ったが、彼は独り言を言って帰った。

 元同僚で、夫婦役も演じたことのある「真木麗奈」が来た。緒方に言われて来たのだ。

 中国高官と接触する内閣情報調査室の幹部のスパイ行為の証拠を押さえてほしいという内容だった。

 取引現場は韓国のカジノ。

 夏樹は麗奈とともに韓国に飛び立つが、そこには中国の伝説の諜報員が待ち構えていた。-----

 

 

  

  

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クリスマス オルガン コンサート

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アンコール : Bach コラール「最愛なるイエスよ、我らここに集いて」BWV731

 

 入場料が安い為か、満席で補助椅子まで出ていました。おまけに追加公演が、前々日ありました。

 チラシの中に、この奏者の次の演奏会が4つほど入っていました。

 

 BWV650がとっても良かったです。この曲の為にこのコンサートに来て良かったと思いました。名曲、名演でした。

 

 

  

  

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トップリーグ

相場英雄 著 トップリーグ

 

 大変面白いです。少し読みにくいけど。

 「松岡直樹」は、大手に分類される在京紙の「大和新聞」、入社十五年目、兜記者クラブでサブキャップを任されている。

 「酒井裕治」は、週刊誌の記者をしているが、松岡と同期入社で一番優秀だった男で、政治部のエースであったが、突然、退社していた。

 松岡は次の移動先希望として、財務省に取材拠点を置く、財政研究会であった。ところが、言われたのは、政治部であった。

 そこで、特別コラムニストである「田所悟郎」に『一日も早くトップリーグに上り詰めなさい』と助言される。

 夕方のニュースで、一億五千万円入りの金庫が発見されたと伝わる。酒井はこの問題を追う。取材を続けるうちに、その現金は1973年だったことがわかる。

 そして取材先で、接触した人物が殺される。さらに別の取材先で、『深入りすると、お前さんも消されるかもしれんぞ。』と言われる。------

 

 

  

  

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